【アーカイブ】疼痛に対する作業療法 ~疼痛に対する評価・実践方略からマネジメントまで~
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平賀勇貴 先生 / 田中陽一 先生 / 原竜生 先生 / 川上隆三 先生
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通常価格
プレミアム会員4,000円 (税込)無料
【講習会概要】
厚生労働省「国民生活基礎調査」の有訴者調査によると、腰痛や肩こり、手足の関節が痛むなど運動器疼痛の15.4%が慢性疼痛に陥り、治療を受け続けていることが明らかになっている。そのため、疼痛は作業療法士が日常的に対応する頻度が高い疾患・病態であるといえる。昨今では、本邦における慢性疼痛診療ガイドラインが発刊され、その内容に作業療法が含まれ、推奨度とエビデンス総体が明らかになった(慢性疼痛診療ガイドライン,2020)。しかし、これらの内容が作業療法士にとって広く周知しているとは言い難く、評価や実践方略など試行錯誤している個々人が多くいると予測される。
本講義では疼痛を有する患者の作業療法における評価と実践方略およびマネジメントについてエビデンスに基づいて解説していく。
【講習会目標】
本講習会では「多要因が関わる痛みの概要を理解し、各種評価および介入方略を修得する」ことである。
そのため、第1・2講座では痛みの概要を多要因から捉え、評価について概説し、第3講座で痛みに対する作業療法に必要な基礎を理解する。続いて、第4講座から第7講座では患者教育、Activity pacing、Coping strategy、Graded exposureを作業療法にどのように併用して実践していくのか様々な方略について提示する。
【講座内容】
■第1講座
痛みの概要
講師:平賀 勇貴 先生
<学習内容>
1. 痛みの捉え方
2. 痛みの多要因
3. 痛みの評価
<学習目標>
多要因としての痛みの捉え方を学び、評価について理解する。
■第2講座
痛みの律動性の問題
講師:田中 陽一 先生
<学習内容>
1. 痛みと心理社会的要因
2. 心理社会的介入における律動性評価の必要性
3. 律動性に対する実践
<学習目標>
痛みと律動性について学び、評価および実践方略について理解する。
■第3講座
目標設定と作業療法実践の重要性
講師:平賀 勇貴 先生
<学習内容>
1. 痛みと目標設定
2. 目標設定に基づいた作業療法実践
<学習目標>
痛みと目標設定の関係について学び、それに基づいた作業療法実践を理解する。
■第4講座
患者教育を併用した作業療法実践
講師:田中 陽一 先生・平賀 勇貴 先生
<学習内容>
1. 術後患者に対する教育について
2. 慢性疼痛患者に対する教育について
3. 患者教育を併用した作業療法実践
<学習目標>
痛み領域の患者教育について学び、作業療法との併用をどのように実践するのか理解する。
■第5講座
Activity pacingを併用した作業療法実践
講師:平賀 勇貴 先生
<学習内容>
1. 痛みと身体活動について
2. Activity pacingについて
3. Activity pacingを併用した作業療法
<学習目標>
Activity pacingについて学び、作業療法との併用をどのように実践するのか理解する。
■第6講座
Coping strategyを併用した作業療法実践
講師:原 竜生 先生
<学習内容>
1. 痛みと不安について
2. Coping strategyについて
3. Coping strategyを併用した作業療法
<学習目標>
Coping strategyについて学び、作業療法との併用をどのように実践するのか理解する。
■第7講座
Graded exposureを併用した作業療法実践
講師:川上 隆三 先生
<学習内容>
1. 痛みと恐怖について
2. Graded exposureについて
3. Graded exposureを併用した作業療法
<学習目標>
Graded exposureについて学び、作業療法との併用をどのように実践するのか理解する。
講座リスト
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痛みの概要
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痛みの律動性の問題
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目標設定と作業療法実践の重要性
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患者教育を併用した作業療法実
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Activity pacingを併用した作業療法実践
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Coping strategyを併用した作業療法実践
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Graded exposureを併用した作業療法実践