
高齢期の予防理学療法学 - フレイルへの介入可能性の追究 -
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土井 剛彦 先生 / 山田 実 先生
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2025年8月21日(木)、2025年10月21日(火)
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20:00-21:00
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通常価格
プレミアム会員6,600円 (税込)無料 -
本講座では配布資料のご用意はございません。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
初回の配信: 08月21日(木) 20:00〜21:00
高齢期の健康課題としてのフレイル - 介入可能性と支援の視点 -
講師:土井 剛彦 先生 / 山田 実 先生
※本プログラムは、LIVE配信と動画配信を組み合わせたハイブリッド形式で実施いたします。初回の事前シンポジウムおよび最終回の総括ディスカッションはLIVE配信にて行い、第1講から第6講までの本講座は、内容をアップデートのうえ、新たに事前収録による動画配信となります。動画講座では、より臨床現場で役立つように、臨床での疑問ごとに整理・再構成しております。
【コース概要】
本コースでは、フレイルの基礎概念からその構成要素、進行過程までを多面的に理解することを目的とする。身体的フレイル、認知的フレイル、社会的フレイルそれぞれの特徴を整理し、それらが相互に関連しながら高齢者の生活機能を低下させるメカニズムを、最新の知見や疫学データに基づいて解説する。また、フレイル対策および介護予防の意義とその実践的アプローチ、介入の継続や困難な状況における対応策についても考察する。さらに、認知症や軽度認知機能障害(MCI)といった認知機能の低下に関する知識と評価法を学び、運動を中心とした非薬物的介入の効果についても理解を深める。転倒予防やサルコペニア対策を含め、介護予防に必要な視点とエビデンスに基づく対応力を養う。
【コースにおける学習目標】
本コースを通じて、受講者はフレイルの定義と構成要素(身体的・認知的・社会的側面)について基本的な理解を深め、それぞれの特徴を正確に説明できるようになる。また、医療・介護従事者としてフレイルの評価と理解の重要性を認識し、社会的フレイルへの関心が高まっている背景や、その介入上の課題・対応策について考察できるようになる。加えて、身体的・認知的・社会的フレイルに対する多面的な介入の効果と課題を科学的根拠に基づいて理解し、実践的な介護予防戦略を立案・提案できる能力を養う。あわせて、認知症およびMCIの定義・評価・疫学的知見を理解し、認知機能評価を実践的に行う力を修得する。さらに、認知機能低下に対する運動やその他の介入法に関する最新のエビデンスを活用し、適切な対応策を提案できるようになるとともに、転倒予防およびサルコペニア対策としての運動と栄養介入の科学的根拠を理解し、地域高齢者への支援に活用できるようになる。
【各講義概要】
第1講義:フレイル概論
講師:土井 剛彦 先生
フレイルの概念、構成要素を基礎から確認し、多面的要素が理解できるように解説する。また、フレイルに対する学びを通じて介護予防を考えるうえで知っておくべき知識や考え方も併せて確認する。
<学習を通した到達目標>
・フレイルの定義を概論的に理解する
・各フレイルの学習がスムーズになるよう導入部分を理解する
・介護予防を実施するのに必要な思考、準備、実践方法を知る
<講義内容>
①フレイルの定義と概念
②様々なフレイルの紹介
③介護予防について
第2講義:身体的フレイルと社会的フレイルの特徴 - 身体的要素と社会的要素の密接な関係性 -
講師:山田 実 先生
身体的フレイルおよび社会的フレイルの特徴について述べた上で、その進展の経過を解説する。特に、医療従事者がフレイルの特徴を把握しておくべき理由、社会的フレイルが注目される背景、さらに身体的要素と社会的要素の関連性について、これまでの知見や大規模データに基づいて考察する。
<学習を通した到達目標>
・健康寿命のために必要となるフレイル対策の要素を理解する
・身体的フレイルと社会的フレイルの特徴を理解する
・社会的フレイルから要介護に進展する経過について理解する
・身体活動と社会活動の密接な関係について理解する
<講義内容>
①健康寿命とフレイル対策
②身体的・社会的フレイルの特徴
③社会的フレイルの影響
④身体活動と社会活動の関係性
第3講義:身体的・社会的フレイルへの介入 - 介護予防を中心とした対策の効果と課題 -
講師:山田 実 先生
介護予防の効果に焦点を当てつつ、身体的・社会的フレイルに対する介入の効果と課題について解説する。単にエビデンスを紹介するにとどまらず、介入内容をどのように継続すべきか、また介入が困難な場合にはどのように対応すべきかといった実践的な視点からも考察を加える。
<学習を通した到達目標>
・高齢者に対する運動効果のエビデンスを理解する
・各種介護予防事業の効果について理解する
・身体活動の効果とその推進方法について理解する
・転倒や転倒恐怖感の概要について理解す
<講義内容>
①高齢者に対する運動の効果
②介護予防の効果
③身体活動の効果と推進
④転倒の概要
第4講義:認知的フレイルの特徴 ~認知症とMCIの理解~
講師:土井 剛彦 先生
認知症、MCIについて診断基準や定義から確認し、疫学的知見を確認する。また、高齢者の認知機能評価について実践的な観点から理解できるよう解説する。
<学習を通した到達目標>
・認知症、MCIについて理解する
・認知症、MCIにおける疫学的知見を理解する
・認知的フレイルの疫学的知見を理解する
<講義内容>
①認知症の疫学
②MCIの定義、認知機能評価方法
③MCIの疫学
第5講義:認知的フレイルへの介入 - 認知機能低下に対する介入効果と課題 -
講師:土井 剛彦 先生
認知機能低下に対する介入方法として、運動やそれ以外の方法について最新のエビデンスをもとに適切な理解ができるよう解説する。
<学習を通した到達目標>
・認知機能低下に対する、運動による介入効果のエビデンスを理解する
・認知機能低下に対する、運動以外の方法による介入効果のエビデンスを理解する
<講義内容>
①認知機能低下に対する介入効果に関するエビデンス~概論~
②認知機能低下に対する介入効果に関するエビデンス~運動による効果~
③認知機能低下に対する介入効果に関するエビデンス~運動以外の介入による効果~
第6講義:身体的フレイルの対策 - 転倒予防とサルコペニア対策を中心に -
講師:山田 実 先生
身体的フレイルへの対策として、転倒予防およびサルコペニア対策について解説する。転倒予防においては、地域在住高齢者における転倒の特徴を詳細に述べた上で、介入の可能性について考察する。サルコペニア対策に関しては、運動と栄養の併用による介入の必要性に着目し、その科学的根拠を踏まえて解説を行う。
<学習を通した到達目標>
・地域在住高齢者の転倒の特徴を理解する
・代表的な転倒パターンとそれらの違いを理解する
・サルコペニアの概要について理解する
・運動と栄養の介入の基本的な考え方について理解する
<講義内容>
①地域在住高齢者の転倒の特徴
②転倒パターン
③サルコペニアの概要
④運動と栄養の介入の考え方
講座リスト
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1.高齢期の健康課題としてのフレイル - 介入可能性と支援の視点 -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
2.フレイル概論
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
3.身体的フレイルと社会的フレイルの特徴 - 身体的要素と社会的要素の密接な関係性 -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
4.身体的・社会的フレイルへの介入 - 介護予防を中心とした対策の効果と課題 -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
5.認知的フレイルの特徴 - 認知症とMCIの理解 -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
6.認知的フレイルへの介入 - 認知機能低下に対する介入効果と課題 -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
7.身体的フレイルの対策 - 転倒予防とサルコペニア対策を中心に -
開催予定 2025年08月21日 20:00-21:00 -
8.総括ディスカッション
開催予定 2025年10月21日 20:00-21:00