【アーカイブ】病態理解に基づく脳卒中患者の歩⾏障害とリハビリテーション戦略
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横山 光 先生 / 山本征孝 先生 / 北谷亮輔 先生 / 本田啓太 先生 / 水田直道 先生 / 脇田正徳 先生 / 蓮井成仁 先生
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脳卒中患者の歩行障害はバイオメカニクスや神経生理学等の問題が複雑に混在するため、歩行障害の問題点の分析、ならびに歩行リハビリテーション戦略の意思決定は容易ではありません。体系的な歩行リハビリテーション、ならびに個々症例への最適な歩行リハビリテーションを提供するには、症例ごとの歩行障害の病態を正確に捉えていく必要があり、これにはシステムとしての歩行メカニズムの理解に加え、様々な視点の評価および介入戦略が極めて重要です。
本講習会では、先行研究を紹介しつつ、それらと関連させながら臨床データを提示させていただき、脳卒中患者の歩行障害の病態を捉えるための戦略、および体系的な歩行リハビリテーションや個々症例への最適な歩行リバビリテーション戦略について、全7回に渡り情報提供します。
【講習会目標】
本講習会では、聴講者に「脳卒中患者の歩行障害の病態を理解し、必要な評価戦略ならびに病態に基づいた介入戦略を習得していただく」ことを狙いとしております。そのため、第1章では正常歩行のメカニズムについて概説し、第2・3・4章で歩行障害の運動学・運動力学的障害、バランス障害などについて説明します。さらに第5章では歩行障害の病態を紐解くための評価戦略について概説し、第6・7章で脳卒中後の歩行障害に対する体系的ならびに個別的なリハビリテーション戦略について提示します。最終的には、個々症例の病態理解に基づく病態ベースド歩行リハビリテーションの整備を目指します。
【講座内容】
■第1講座
正常歩行のメカニズム
講師:横山 光先生
<学習内容>
① 歩行時の筋活動パターン
② 歩行の開始・実行・調節に関わる神経制御メカニズム
③ ヒト二足歩行の神経制御メカニズム研究の近況
<学習目標>
ヒト二足歩行の神経制御に関する研究に触れ、基本的な神経制御メカニズムを理解する。
■第2講座
脳卒中患者における歩行の運動学・運動力学的障害
講師:山本 征孝先生
<学習内容>
①脳卒中における歩行障害の特徴
②脳卒中における歩行の運動学的障害
③脳卒中における歩行の運動力学的障害
<学習目標>
脳卒中患者における歩行の運動学的・運動力学的障害について理解する。
■第3講座
脳卒中患者における歩行の神経生理学的障害
講師:北谷 亮輔先生
<学習内容>
① 脳卒中患者における歩行障害と脳の構造学的障害
② 脳卒中患者における歩行の神経生理学的特徴
③ 脳卒中患者における歩行リハビリテーションによる神経生理学的指標の変化
<学習目標>
脳卒中患者における歩行の神経生理学的特徴を理解・整理する。
■第4講座
脳卒中患者における歩行のバランス障害と転倒
講師:本田 啓太先生
<学習内容>
①脳卒中患者の転倒に関する疫学
②脳卒中患者の歩行バランス障害の特徴
③脳卒中患者の歩行バランス障害への介入
<学習目標>
脳卒中患者の転倒に関連する歩行バランス障害の特徴を理解する。
■第5講座
脳卒中患者の歩行障害と評価戦略
講師:水田 直道先生
<学習内容>
① 各歩行評価の目的について
② 歩行評価の実際とポイント
③ 歩行評価結果の解釈と介入戦略への応用
<学習目標>
脳卒中患者の歩行障害の評価戦略を理解する。
■第6講座
脳卒中患者の歩行障害に対する歩行リハビリテーションのエビデンス
講師:脇田 正徳先生
<学習内容>
① エビデンスの解釈の仕方
② 歩行リハビリテーションのエビデンス
③ 臨床への展開方法と今後の課題
<学習目標>
脳卒中患者に対する歩行リハビリテーションのエビデンスを学び、臨床への展開や今後の課題について理解する。
■第7講座
脳卒中患者の歩行障害とリハビリテーション戦略
講師:蓮井 成仁先生
<学習内容>
① 歩行障害を捉えるための事前知識
② 評価の実際とポイント
③ 評価結果の解釈とリハビリテーション提供への応用
<学習目標>
脳卒中患者の歩行障害とリハビリテーション戦略について理解する。
講座リスト
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正常歩行のメカニズム
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脳卒中患者における歩行の運動学・運動力学的障害
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脳卒中患者における歩行の神経生理学的障害
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脳卒中患者における歩行のバランス障害と転倒
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脳卒中患者の歩行障害と評価戦略
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脳卒中患者の歩行障害に対する歩行リハビリテーションのエビデンス
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脳卒中患者の歩行障害とリハビリテーション戦略