【アーカイブ】"白本"徹底解読 -現場のための高次脳機能の理解-
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森岡 周 先生
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【講習会概要】
「高次脳機能の神経科学とニューロリハビリテーション(協同医書出版社)」、通称・白本が出版されてから2年が経過しました。本書は延べ33万文字(原稿用紙830枚)、引用文献1100件と、非常にボリュームのある内容です。脳卒中後に現れる高次脳機能障害の病態を理解することは難解であり、少しでもリハビリテーション専門職の方々に役立てていただけるように本書を作成しましたが、そのボリュームの大きさから読破に苦労している方も多いのが現状です。
今回は本書の第1部である「人間の高次脳機能」に焦点を当て、注意とワーキングメモリ、知覚とキネステーゼ、言語とコミュニケーション、自己意識とディシジョンメイキングについて重要な箇所を選定し、また、実際の学術論文のデータや、脳画像(CT、MRIなど)の読影にも触れながら解説し、現場で高次脳機能障害に向き合うための基盤を構築するための情報を提供したいと考えています。
【講座内容】
◾️第1講座
注意とワーキングメモリ
講師:森岡 周 先生
〈学習内容〉
・注意をブーストさせる要因
・注意・ワーキングメモリに関与する脳ネットワーク
・注意の複合システム
〈学習目標〉
・この学習を通じて、以下のことを理解し、画像読影も応用しながら注意障害の病態把握に活かす能力を身につけます。
1. 注意の種類、メカニズム、および影響要因の理解
2.注意とワーキングメモリの脳ネットワークの理解
3.注意障害の病態把握に関連する知識や画像読影の応用能力
◾️第2講座
知覚とキネステーゼ
講師:森岡 周 先生
〈学習内容〉
・視床のマルチモダルな機能
・視知覚の情報処理メカニズム
・能動的な体性感覚情報処理と多感覚統合
〈学習目標〉
・この学習を通じて、以下のことを理解し、知覚障害の病態把握に活かす能力を身につけます。
1.視床の機能解剖に関する理解
2.視覚、体性感覚、および多感覚統合のメカニズムの理解
3.画像読影の応用を含めた知覚障害の病態把握に関する能力
◾️第3講座
言語とコミュニケーション
講師:森岡 周 先生
〈学習内容〉
・言語の情報処理モデル及びメカニズム
・言語習得における脳ネットワーク
・非言語コミュニケーション及びメンタライジングネットワーク
〈学習目標〉
・この学習を通じて、以下のことを理解し、コミュニケーション障害者への関わりに活かす能力を身につけます。
1.言語に関連する脳の情報処理の理解
2.身体共鳴、視点取得、メンタライジングなどの非言語コミュニケーションの理解
3.習得した知識をコミュニケーション障害者への支援に具体的に応用する能力
◾️第4講座
自己意識とディシジョンメイキング
講師:森岡 周 先生
〈学習内容〉
・リハビリテーションの理念と自己意識
・私の身体、私の行為といった意識はどのように生まれるのか
・環境と身体・脳の相互作用から生まれる意思決定
〈学習目標〉
・この学習を通じて、以下のことを理解し、考える素地を形成します。
1.「私」を生み出すメカニズムモデルや意思決定を生み出す要因についての理解
2.リハビリテーションの本質とは何か、リハビリテーション専門職が果たすべき役割についての考察
講座リスト
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注意とワーキングメモリ
森岡 周 先生 -
知覚とキネステーゼ
森岡 周 先生 -
言語とコミュニケーション
森岡 周 先生 -
自己意識とディシジョンメイキング
森岡 周 先生
講師紹介
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森岡 周 先生
理学療法士
畿央大学 ニューロリハビリテーション研究センター 教授 (センター長)
東京都立大学 客員教授