【アーカイブ】姿勢制御に関係する各要因の基礎知識

神経系疾患
  • 植田耕造 先生 / 光武 翼 先生 / 安田和弘 先生 / 萬井太規 先生 / 長谷川直哉 先生 / 冨田洋介 先生
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プログラム

【講習概要】

疾患を問わず姿勢制御障害に関わるPTを対象に、全9回のセミナーを通じて、以下の「姿勢制御に関係する各要因」に関する内容を「基礎知識」として提供する。

01. 姿勢制御の各要因を把握する必要性

02. 姿勢制御と感覚戦略

03. 姿勢制御と体性感覚

04. 予測的姿勢制御

05. 反応的姿勢制御

06. 随意的な重心移動時の姿勢制御 

07. リーチ動作時の姿勢制御

08. 姿勢制御と注意機能 

09. 姿勢制御の運動学習:主に視覚・聴覚フィードバックを用いて

 【講義内容】

■第1講座:姿勢制御の各要因を把握する必要性

 講師:植田耕造先生

〈学習目標〉

・姿勢制御の定義:安定性と定位

・姿勢制御に関係する各要因

・各要因と姿勢制御の臨床評価

・各要因に対するアプローチ法

なお本系統講座は、姿勢制御障害に対する理学療法の「How to」を学ぶものではなく、各疾患の姿勢制御の特徴や姿勢制御障害へのアプローチ法を学ぶものでもありません。

■第2講座:姿勢制御と感覚戦略

 講師:光武翼先生

〈学習目標〉

・感覚戦略とは?

・視覚と姿勢制御

・体性感覚と姿勢制御

・前庭覚と姿勢制御

■第3講座:姿勢制御と体性感覚

 講師:安田和弘先生

〈学習目標〉

本講座の目的は、体性感覚(触覚・固有感覚)情報が、姿勢制御に果たす機能的な役割および加齢による体性感覚情報の変化が立位姿勢制御に与える影響を理解することである。

・体性感覚と立位姿勢制御の基礎知識

-立位姿勢制御における触覚の役割

-立位姿勢制御における固有感覚の役割

-触覚と固有感覚の立位姿勢制御に対する相対的寄与

・加齢が体性感覚に及ぼす影響と立位姿勢制御との関連

-加齢による体性感覚の変化および転倒リスク

-感覚統合および筋の同時活動に与える影響

-体性感覚の変化が姿勢制御と適応性に与える影響のフレームワーク

・体性感覚を補完するヒューマンインタフェースの開発

-感覚代行に関わる先行研究

-高齢者を対象としたプロトタイプ開発と予備的検証

■第4講座:予測的姿勢制御

 講師:萬井太規先生

〈学習目標〉

・予測的姿勢調節の定義、役割、出現条件

・予測的姿勢調節の神経機構

・予測的姿勢調節の大きさやタイミングに関連する因子

・予測的姿勢調節の異常(代表疾患の特徴)

・予測的姿勢調節のアプローチ法の概念

■第5講座:反応的姿勢制御

 講師:萬井太規先生

〈学習目標〉

・反応的姿勢制御の概念

・姿勢戦略

・反応的姿勢制御に影響する因子

・反応的姿勢制御の異常

・反応的姿勢制御のアプローチ法の概念

■第6講座:随意的な重心移動時の姿勢制御

 講師:長谷川直哉先生

〈学習目標〉

・随意的な重心移動の基礎

・安定性限界に影響する因子

・随意的な重心移動の異常

・随意的な重心移動(安定性限界)の評価

・Functional Reach Test に影響する因子

・随意的な重心移動に対する介入

■第7講座:リーチ動作時の姿勢制御 

 講師:冨田洋介先生

〈学習目標〉

・運動の自由度と姿勢制御

・シナジーの概念について

・姿勢制御と随意運動

・姿勢制御としてのリーチ動作

・立位リーチ動作評価時の視点提示

■第8講座:姿勢制御と注意機能(心理的側面も含めて) 

 講師:植田耕造先生

〈学習目標〉

・立位姿勢制御における注意機能の役割

・立位姿勢制御への注意機能の影響の評価

・立位姿勢制御への恐怖心の影響

・立位姿勢制御における注意機能と恐怖心の関係

・各疾患の姿勢制御障害における注意機能の関与

・姿勢制御障害に対する注意機能を用いたアプローチ法

■第9講座:姿勢制御の運動学習:主に視覚・聴覚フィードバックを用いて

 講師:長谷川直哉先生

〈学習目標〉

・運動学習の基礎(運動学習理論)

・感覚フィードバックトレーニング総論

・感覚フィードバックトレーニングの効果−スポーツ・上肢運動−

・感覚フィードバックトレーニングの効果−姿勢制御−

〈講師経歴・実績紹介〉※五十音順

■植田耕造先生

畿央大学で博士号を取得。星ヶ丘医療センターで臨床業務に携わりつつ、二重課題が姿勢制御に与える影響ならびにlateropulsionに関する研究に従事。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/kozo_ueta

■冨田洋介先生

McGill Universityで博士号を取得。

現在は健常者・脳卒中患者を対象にした立位リーチ動作における運動制御の研究を続けるとともに、スポーツバイオメカニクス研究も従事。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/mtl.yosuke.tomita

■長谷川直哉先生

博士号取得後、Oregon Health &Science University(Prof. Horak F)で、パーキンソン病の姿勢制御研究に従事。現在は北海道大学で感覚フィードバック練習に関する研究を実施。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/n-hasegawa

■萬井太規先生

北海道大学で博士号取得後、現在は大分大学にて予測的姿勢調節の特性の解明、および小児期における姿勢運動制御の発達過程の解明に関する研究を実施。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/h-mani

■光武翼先生

博士(医学)号取得後、福岡国際医療福祉大学に所属。

現在は前庭覚を主とする感覚戦略による姿勢制御機能の解明や経頭蓋電気刺激および機能的電気刺激による介入研究に従事。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/tsubasamitsutake

■安田和弘先生

首都大学東京で博士号取得後、脳卒中バランス障害に対する感覚補完装置の開発に従事。

現在は早稲田大学理工学術院総合研究所にて知覚と運動の相互作用支援システム開発に従事。

〈リサーチマップ〉

https://researchmap.jp/kazuhiro_yasuda

講座リスト

  • 姿勢制御の各要因を把握する必要性

    植田耕造 先生
  • 姿勢制御と感覚戦略

    光武 翼 先生
  • 姿勢制御と体性感覚

    安田和弘 先生
  • 予測的姿勢制御

    萬井太規 先生
  • 反応的姿勢制御

    萬井太規 先生
  • 随意的な重心移動時の姿勢制御

    長谷川直哉 先生
  • リーチ動作時の姿勢制御

    冨田洋介 先生
  • 姿勢制御の運動学習:主に視覚・聴覚フィードバックを用いて

    長谷川直哉 先生
  • 姿勢制御と注意機能(心理的側面も含めて)

    植田耕造 先生

講師紹介

  • 植田耕造 先生

    理学療法士
    畿央大学大学院 健康科学研究科 客員准教授
    JCHO滋賀病院 リハビリテーション部
  • 光武 翼 先生

    理学療法士
    佐賀大学医学部附属病院 臨床研究センター
    特任准教授
  • 安田和弘 先生

    理学療法士
    東京保健医療専門職大学 リハビリテーション学部理学療法学科 准教授
    早稲田大学 理工学術院総合研究所 客員主任研究員 (客員准教授)
  • 萬井太規 先生

    理学療法士
    大分大学 福祉健康科学部 講師
  • 長谷川直哉 先生

    理学療法士
    北海道大学 大学院保健科学研究院 准教授
    札幌山の上病院 理学療法士
  • 冨田洋介 先生

    理学療法士
    高崎健康福祉大学
    保健医療学部理学療法学科 講師
    群馬大学 研究協力員
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