【アーカイブ】変形性膝関節症の理学療法 〜病態理解から保存療法まで〜
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田中 創 先生
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【講習会概要】
世界における運動器に由来した慢性疼痛の保有者は29億人以上ともいわれ,その罹患率は30年前と比べると2倍近くまで増加しています.その中でも,背部痛を除き,関節痛の要因として最も多いのが変形性膝関節症です.50歳以上の約25%が慢性的な膝痛を抱えており,そのうち6%が重度の疼痛と機能障害を有しているといわれています.このように,変形性膝関節症では“疼痛”と“機能障害”により日常生活に支障をきたしますが,それらに対する有効な理学療法は未だ確立されていません.
本講習会では,最新のレビューやガイドライン,我々の臨床研究データをもとに,変形性膝関節症の病態や疼痛のメカニズムを概説し,保存 (理学) 療法における具体的な評価・介入について紹介いたします.変形性膝関節症の病期や状態に応じた評価-介入を選択する際の一助になるような講習会を目指しています.
【講座内容】
◾️第1講座
変形性膝関節症の病態
〈学習内容〉
・疫学や背景因子の理解
・画像(X線画像)を用いたアライメントの評価:膝関節,足部,脊椎
・画像(X線画像,MRIなど)を用いた病態の評価
〈学習目標〉
・変形性膝関節症の病態理解と画像を用いた評価をできるようになる
◾️第2講座
変形性膝関節症の疼痛メカニズム
〈学習内容〉
・疼痛の要因
・疼痛が慢性化するメカニズム
〈学習目標〉
・疼痛の要因を整理するとともに疼痛が慢性化するメカニズムを理解する
◾️第3講座
変形性膝関節症に対する評価・介入 ①
〈学習内容〉
・疼痛に対する評価と介入(様々な疼痛スコアの活用)
・最新のガイドラインを把握する(OARSI,NICE,EULARなど)
〈学習目標〉
・様々な疼痛の評価を理解し,それに対する介入の概念を理解する
また,保存療法における世界の最新のガイドラインを理解する
◾️第4講座
変形性膝関節症に対する評価・介入 ②
〈学習内容〉
・膝関節機能に対する評価と介入(歩行,筋活動,インソールなど)
・knee-spine syndrome(膝関節と脊椎の関連性)
・症状や機能に影響する要因(栄養,サルコペニアなど)
〈学習目標〉
・症状や機能に関連する患部-患部外の評価と介入内容を理解する
また,症状や機能に影響する周辺知識を整理する
講座リスト
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変形性膝関節症の病態
田中 創 先生 -
変形性膝関節症の疼痛メカニズム
田中 創 先生 -
変形性膝関節症に対する評価・介入 ①
田中 創 先生 -
変形性膝関節症に対する評価・介入 ②
田中 創 先生
講師紹介
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田中 創 先生
理学療法士
福岡整形外科病院 リハビリテーション科
科長
愛知医科大学 医学部 疼痛医学講座 研究員