【アーカイブ】認知症のリハビリテーション 〜根拠に基づいた評価・介入の実践を目指して〜
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田中寛之 先生 / 久米 裕 先生 / 田平隆行 先生 / 丸田道雄 先生 / 石丸大貴 先生 / 永田優馬 先生
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通常価格
プレミアム会員4,000円 (税込)無料
プログラム
【講習会概要】
効果的な認知症リハビリテーションを行うためには、認知機能障害だけでなく、日常生活の困難さ、行動心理症状の3点に加えて併存疾患などの身体の健康状態や生活歴など幅広い領域を評価したうえで、対象者を一人の生活者として理解する必要があります。
特に、認知症を呈す疾患の多くは進行性の疾患であるため、その時期ごとに適切な評価と介入を行う必要があります。具体的には、認知症に至る前の段階とされている軽度認知障害を含めたフレイルの段階では、認知症に移行しないようなライフスタイルの評価や介入、軽度・中等度・重度のそれぞれの段階や疾患別での認知機能障害、ADL、行動心理症状の特徴の違いなどを理解する必要があります。そして、何よりも最終的には、対象者および家族の生活の質を高める介入が求められます。本講義では、認知症の基礎知識から予防的側面からフレイル、軽度認知障害、主観的記憶(認知)障害、そして、認知機能障害、ADL、行動心理症状、QOLといった認知症リハビリテーションにおいておさえておきたい各領域ごとの研究的知見やナラティブを含めた臨床実践への応用まで解説いたします。
【講習会目標】
受講生が「認知症リハビリテーション領域で必要な知識を得て、各段階ごとの評価から介入の手法について理解すること」です。本講習会では、〇〇療法の仕方を学ぶわけでなく、評価から導き出された課題を解決するために、これまでの研究的知見と照らし合わせて臨床に即した介入ができるような情報を多く提供したいと考えています。
【講座内容】
■第1講座
リハビリテーション職として知っておきたい認知症の基礎知識と認知症リハビリテーションの進め方
講師:田中 寛之 先生
<学習内容>
・疾患別、重症度別の特徴
・目標設定から介入、評価までのプロセス
・認知機能障害、ADL、行動心理症状の3者の関連性について
・認知症の人に対する接する態度や生活歴把握の重要
■第2講座
フレイル改善に寄与するライフスタイル、睡眠、生活リズムの評価と介入について
講師:久米 裕 先生
<学習内容>
・フレイルとは
・生活リズム(活動、休息、睡眠)の重要性および評価、介入
・生活リズムと認知症、MCIの関係について
■第3講座
MCI、SMCに対する評価、介入について
講師:田平 隆行 先生
<学習内容>
・軽度認知障害、主観的記憶障害(主観的認知障害)の診断、特徴について
・軽度認知障害、主観的記憶障害(主観的認知障害)に対する評価および介入
■第4講座
認知機能障害に対する評価、介入について 主に軽度者に対する対応
講師:丸田 道雄 先生
<学習内容>
・認知機能の評価の目的、適応と限界について
・認知機能に対する介入のレビュー(エビデンスの概観)
・認知機能に対する介入の種類、適応と限界について
■第5講座
ADLに対する評価、介入について
講師:石丸 大貴 先生
<学習内容>
・ADLの評価の種類、適応と限界について
・軽度・中、重度者への対応の違いなど
・ADL介入について
■第6講座
行動心理症状に対する評価、介入について(総論)
講師:永田 優馬 先生
<学習内容>
・行動心理症状の種類と評価法
・行動心理症状に対する介入のレビュー(エビデンスの概観)
■第7講座
行動心理症状に対する評価、介入について(各論)
講師:石丸 大貴 先生
<学習内容>
・実臨床上における評価・介入までの一例
・症状ごとの評価・介入について
・家族の負担、介護者の負担について
■第8講座
認知症の人のQOLについて
講師:永田 優馬 先生
<学習内容>
・認知症におけるQOLの概念
・QOLの評価法の種類
・各種リハビリテーション介入のQOLに対する効果
■第9講座
認知症リハビリテーション総集編(第一から八回までの質疑応答・講師対談)
講師: 田中 寛之 先生、久米 裕 先生、田平 隆行 先生、丸田 道雄 先生、石丸 大貴 先生、永田 優馬 先生
<学習内容>
・各回の簡単な概要説明
・各回であがった受講生からの質問について、講師同士における議論
・今後の認知症リハビリテーションにおいて必要なこと
講座リスト
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リハビリテーション職として知っておきたい認知症の基礎知識と認知症リハビリテーションの進め方
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フレイル改善に寄与するライフスタイル、睡眠、生活リズムの評価と介入について
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MCI、SMCに対する評価、介入について
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認知機能障害に対する評価、介入について 主に軽度者に対する対応
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ADLに対する評価、介入について
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行動心理症状に対する評価、介入について(総論)
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行動心理症状に対する評価、介入について(各論)
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認知症の人のQOLについて
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認知症リハビリテーション総集編(第一から八回までの質疑応答・講師対談)
講師紹介
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田中寛之 先生
作業療法士
大阪公立大学
リハビリテーション学研究科
リハビリテーション学専攻 准教授 -
久米 裕 先生
作業療法士
秋田大学 大学院医学系研究科 教授 -
田平隆行 先生
作業療法士
鹿児島大学 医学部 保健学科 教授 -
丸田道雄 先生
作業療法士
長崎大学 生命医科学域(保健学系) 助教
鹿児島大学 医学部 客員研究員 -
石丸大貴 先生
作業療法士
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 神経科・精神科 特任作業療法士
大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 -
永田優馬 先生
作業療法士
大阪大学 精神医学教室 特任研究員 (作業療法士)
大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科 客員研究員