【アーカイブ】姿勢制御に関係する各要因の臨床応用

神経系疾患
  • 光武 翼 先生 / 安田和弘 先生 / 萬井太規 先生 / 田代英之 先生 / 冨田洋介 先生 / 植田耕造 先生 / 長谷川直哉 先生
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プログラム

本講習会は前回の「姿勢制御に関係する各要因の基礎知識」の応用編になります。前回の内容を踏まえ、加齢や疾患が各要因へ与える影響や、臨床での評価方法やアプローチ方法などを紹介することで、聴講者が臨床で姿勢制御障害に対峙した時の引き出しを増やすことを目的としています。姿勢制御に多要因が関係することが姿勢制御障害に対する理学療法を難しくしていると思います。そのため、様々な視点から姿勢制御障害を捉え、アプローチしていく必要があります。本講習会では各要因において研究実績のある講師から講義を行ってもらいます。それにより難解な姿勢制御障害の捉え方が少しでも変われば幸いです。


【講座内容】

■第1講座

姿勢制御と前庭機能

講師:光武 翼 先生


<学習内容>

・前回の振り返り

・姿勢制御に関連する前庭機能

・前庭関連反射と神経機構

・前庭覚と感覚戦略・垂直性・歩行

・前庭リハビリテーション-アップデート


<学習目標>

本講座の目的は、感覚戦略・垂直性・歩行に関連する前庭機能を解説し、これらの評価・介入方法を理解することである。

 

■第2講座

多感覚相互作用と姿勢制御(高齢者)

講師:安田和弘 先生


<学習内容>

・前回の振り返り

・感覚統合(概論)

 ①多感覚統合による立位姿勢制御

 ②感覚重みづけ仮説

 ③高齢者の特性

・感覚統合(評価)

 ①感覚統合を考慮した評価の考え方

 ②評価の実際

 ③高齢者に関する先行研究データ

・感覚統合(トレーニング)

 ①感覚統合を考慮したトレーニングの考え方

 ②トレーニングの実際

 ③高齢者に関する先行研究データ

 ④日常生活での留意点


<学習目標>

本講座の目的は、感覚統合と立位姿勢制御に関する理論的背景を解説し、これらの評価・介入方法を理解することである。

 

■第3講座

予測的姿勢制御のトレーニング方法の再考

講師:萬井太規 先生


<学習内容>

1. APAsの原理

 ・出現要因

 ・関連要因

 ・神経機構(健常者の神経機構と神経障害後の変容)

2. APAsの評価方法の再考

 ・測定方法(スマートフォンの活用)

 ・分析手法(エラー施行の処理)

 ・アウトカム(APAエラー,タイミング,振幅,力積,Asymmetry)

3. APAsのトレーニング方法の再考

 ・APA targeted balance trainingの必要性

 ・感覚情報の付与トレーニング

 ・VRを用いたトレーニング


<学習目標>

本講座の目的は、予測的姿勢制御の発生原理やその特徴を解説し、評価・介入方法を理解することである。


■第4講座

反応的姿勢制御の評価と運動療法

講師:田代英之 先生


<学習内容>

・反応的姿勢制御の基礎知識

 ①概念(前回の振り返り)

・反応的姿勢制御の特性

 ①加齢変化

 ②疾病特性

・反応的姿勢制御の臨床評価

・反応的姿勢制御の運動療法


<学習目標>

本講座の目的は、反応的姿勢制御の基礎知識や特性を整理し、評価や運動療法を理解することである。


■第5講座

リーチ動作時の姿勢制御

講師:冨田洋介 先生


<学習内容>

・前回の振り返り

・リーチ動作時の体幹と上肢の協調

・加齢および疾患によるリーチ動作への影響

・リーチ動作評価時の視点提示

・リーチ動作への介入方法


<学習目標>

本講座の目的は、上肢リーチ動作における姿勢制御の特徴を解説し、評価・介入方法を理解することである。


■第6講座

注意操作を用いた姿勢制御アプローチ

講師:植田耕造 先生


<学習内容>

・前回の振り返り

・内的焦点・外的焦点・二重課題時の姿勢制御への加齢および疾患の影響

・評価:二重課題時の姿勢制御・姿勢脅威や転倒恐怖感

・介入:内的焦点・外的焦点・二重課題を用いた方法


<学習目標>

本講座の目的は、姿勢制御と注意機能の関連に加齢や疾患が与える影響を解説し、臨床における注意の操作を用いた評価や介入方法に関して理解することである。


■第7講座

感覚フィードバックを用いた姿勢制御練習

講師:長谷川直哉 先生


<学習内容>

・運動学習理論と疾患特性(前回の内容を若干具体的に)

・姿勢制御に対する感覚フィードバックの具体例(立位)

・姿勢制御に対する感覚フィードバックの具体例(歩行)


<学習目標>

本講座の目的は、運動学習理論について概説し、姿勢制御に対する感覚フィードバック練習の利用方法について理解することである。

講座リスト

  • 姿勢制御と前庭機能

    光武 翼 先生
  • 多感覚相互作用と姿勢制御(高齢者)

    安田和弘 先生
  • 予測的姿勢制御のトレーニング方法の再考

    萬井太規 先生
  • 反応的姿勢制御の評価と運動療法

    田代英之 先生
  • リーチ動作時の姿勢制御

    冨田洋介 先生
  • 注意操作を用いた姿勢制御アプローチ

    植田耕造 先生
  • 感覚フィードバックを用いた姿勢制御練習

    長谷川直哉 先生

講師紹介

  • 光武 翼 先生

    理学療法士
    佐賀大学医学部附属病院 臨床研究センター
    特任准教授
  • 安田和弘 先生

    理学療法士
    東京保健医療専門職大学 リハビリテーション学部理学療法学科 准教授
    早稲田大学 理工学術院総合研究所 客員主任研究員 (客員准教授)
  • 萬井太規 先生

    理学療法士
    大分大学 福祉健康科学部 講師
  • 田代英之 先生

    理学療法士
    札幌医科大学 保健医療学部理学療法学科 助教
  • 冨田洋介 先生

    理学療法士
    高崎健康福祉大学
    保健医療学部理学療法学科 講師
    群馬大学 研究協力員
  • 植田耕造 先生

    理学療法士
    畿央大学大学院 健康科学研究科 客員准教授
    JCHO滋賀病院 リハビリテーション部
  • 長谷川直哉 先生

    理学療法士
    北海道大学 大学院保健科学研究院 准教授
    札幌山の上病院 理学療法士
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