エビデンスベースドプラクティスに臨床で取り組むための具体的な方法:STEP2において、どこから情報を取ってくれば良いか?

竹林崇先生のコラム
患者教育, その他
リハデミー編集部
2024.04.22
リハデミー編集部
2024.04.22

<本コラムの目的>

1.研究デザインを理解し、結果の正確性を認識する

2.情報収集を行うことができるサイトを理解する

3.実際に、サイトにアクセスして自分で使ってみる

1. 情報収集を行う際に研究デザインをまず確認しよう

 世界中には、本当に多くの研究が存在します。おそらく、皆さんが臨床疑問にぶつかった際に、さまざまなデータベースの検索システム(GoogleやYahooのサーチエンジンも検索システム)を用いて、その疑問を晴らすための情報を集めていると思います。

 多くの場合、臨床疑問に関連のあるキーワードを使って、情報を検索すると思います。ただし、キーワード検索では、非常に『魅力的な題名の文献』に辿り着くことはできるのですが、その魅力的な題名の文献が、正しいとは限りません。

 そういった際に、まず、手っ取り早く、その文献の正しさを認識する方法が、その文献で示した結果を作るためにどのような『研究デザイン』が用いられているのかと言うことを確認することが重要です。

 研究デザインについては、第3回の『エビデンスベースドプラクティスに臨床で取り組むための具体的な方法:STEP2における様々なエビデンスのレベル(情報の正確性)について理解しよう』でも解説していますが、今回は『結果の正確性』に関して、表2に研究デザイン別の正確性について、解説をしていきますので、しっかりと確認し、どういった研究デザインが使われ、その結果が導き出されたのかを理解し、書いてあることを全て鵜呑みにしないことが重要です。つまり、『結果はこのように書いてあるけども、デザインのここに限界(バイアス)があるから、その分、割り引いて理解しておこう』といった曖昧ながらも、それを絶対視しないといった理解の方法が大切です。

2. 情報収集を行うことができる場所について

 本項においては、1)一般的なEBPに関わる情報、2)研究雑誌のデータベース、について、一般的な情報を紹介する。有料、無料のツールがありますが、ご自身が属する環境で使えるものを選んでください。


1)一般的なEBPに関わる情報

①コクラン・ライブラリー

一部の国においては全てのコンテンツを無料で使用できる。複数のデータベースから構成されている。主なデータベースは以下の通りです(コクラン系統的レビューデータベース [CDSR]、Cochrane Central Register of Controlled Trials[CENTRAL]、効果に関するレビューの抄録データベース[DARE])


②TRIP(Turning Research Into Practice)

質の高い研究エビデンスを見つけるための無料の臨床検索エンジンです。


③EvidenceAlerts

論文と臨床との関連性が事前に評価された、最良の医療エビデンスの検索可能なデータベース。無料だが登録が必要です。


2)研究雑誌のデータベース

①MEDLINE

生物医学文献の主要な国際索引として知られ、Ovidプラットフォームで利用することが可能です。


②PubMed

実質的にMEDLINEに相当する一般向けインデックスで、全ユーザーが無料で利用可能です。


③CINAHL Plus with Full Text

CINAHL(Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature)は、Charles SturtのユーザーはEBSCOhostプラットフォームで利用できます。日本で多くの場合、大学等の研究機関で利用が可能です。


④PsycINFO

米国心理学会が作成し、Ovidプラットフォームで利用可能です。


⑤医中誌Web

医学中央雑誌が運用している邦文専門のデータベースです。有料で使用が可能ですが、日本で多くの場合、大学等の研究機関で利用が可能です。


⑥メディカルオンライン

株式会社メテオが運用する医学文献検索サービスです。検索は無料で可能ですが、文献を読むためには有料会員になる必要があります。

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